私たちJLCAは、ベスト・ファーザー賞 in 関西、ベスト・プロデュース賞、日本生活文化フォーラムを通じて、豊かで健全な社会づくりに寄与することを目的に活動いたします。

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2021年度 第14回 ベスト・ファーザー賞 in 関西

経済部門
1.パーソナルプロフィール
【 氏 名 】尾崎 裕さん (おざき ひろし)
【 年 齢 】71歳
【出身地】兵庫県宝塚市出身
【 職 業 】大阪ガス株式会社 取締役相談役
【家族構成】二男
2.ご自身の経歴
 1950年生。2008年に大阪ガス社長、15年に会長に就任。21年から相談役。
 15年から大阪商工会議所会頭。


3.今回ご受賞された感想をお聞かせください
【ご自身】
 まさに青天の霹靂、棚からぼた餅。世の中、不確実な時代ですので、良い事も悪い事も、何が起こるか予測できません。
 “The future’s not ours to see”です。
 今回の授賞は、実績よりも将来の期待を込めた選考ということでしょうか、知らんけど。

【ご家族】
 子は父の背中を見て育つといいますが、子は案外、父親の正面を見ていないものです。父子ともに面と向かって見つめ合うのは照れ臭く、互いに後ろや斜めから見ています。母の日に比べて父の日は影が薄く、「子供の日 母の日仲良く 近いのに 父の日ばかり 一カ月も先」の歌の通りと言いたいところですが、「受賞の適否は家族の判定に拠る」との妻の感想に異存はありません。


4.父親として意識してきた点
【お子さまへ】
 会社では、上司には「上機嫌の作法」が求められます。上司がいつも明るく楽しく振舞っていれば、部下がしんどい時、うまくいかない時でも、元気を取り戻すことができます。機嫌がよくなり、やる気が出れば、自分の持っている以上の力が発揮できます。家でも子供たちには「上機嫌」を心掛けたつもりですが...。

【奥様へ】
 妻には感謝あるのみです。古代ギリシア神話の世界では、人間は男女二人が一体の動物であったとされています。後に神の怒りにふれて切り離されてしまいますが、二人が合わさってこそ本来の力を発揮できるというのは現代にも通じる話です。古い英語にも、奥さんのことを「ベターハーフ(良い方の半分)」と言う表現があります。夫であれ、父親であれ、所詮一人では”ワースハーフ”、半人前以下ですから。


5.理想とする父親像はどんなスタイルでしょうか?
 コロナ禍にあって家で夕食を食べる機会が増え、妻との会話も増える中、男女の発想の差を改めて認識することになりました。男性の会話はあくまで情報交換ですが、女性の会話は共感と連帯を確認し、強めるためのものです。その結果、家庭円満に欠かせないコミュニケーション力において両者の差は歴然。かつて大阪・船場の商家が御寮さんで持っていたように、家庭内力学はやはり母系中心が理想でしょう。

6.プロフィールについて
 1950年生まれ、兵庫県出身。72年に東京大学工学部を卒業、大阪ガスに入社。2008年4月に大阪ガス社長、15年4月に会長に就任。21年1月から相談役。 15年12月に大阪商工会議所会頭に就任したほか、2025年日本国際博覧会協会副会長、文楽協会理事長を務める。趣味は「いろんなものを、ちょこっとだけすること」で、音楽や数学など様々なジャンルを乱読。鉄道模型の収集は高校時代から続く。日本酒、ワインを「たしなむ」。座右の銘は論語にある「用行舎蔵(用いらるれば行い、捨てらるればかくる)」。

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