私たちJLCAは、ベスト・ファーザー賞 in 関西、ベスト・プロデュース賞、日本生活文化フォーラムを通じて、豊かで健全な社会づくりに寄与することを目的に活動いたします。

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2018年度 第6回ベスト・プロデュース賞 受賞者

世界遺産 二条城

【選考理由】
「築城400年以上の歴史を持ち、国宝・枇界遺産である二条城を文化財としての プロモーションに留まらず、日本の生活文化の根底にある、日本人としての美学、生き方の哲学を大切にしながら、綿密な戦略により、国内のみならず、外国人の観光客のニーズをも両立させ、二条城自体の生産性を尚め、地域経済を発展させることに成功させるなど、文化財の保護・継承という概念を昇華させ、今後の文化財の正しいあり方の方針となった活動の功績を讃えての授賞となりました。
【プロジェクトの概要】
 二条城は、1603年に江戸幕府•初代将軍徳川家康によって築城されたもので、昭和14年に宮内庁から京都市に下賜された。貴重な文化財を次世代へ維持・継承することはもとより、多くの人々に二条城の価値を知っていただくとともに、本格修理や観覧環境充実のための財源確保を目的に、多彩な公開事業・イベントを開催し、「文化財の保存と活用のモデル」となることを出指している。

【受賞した感想】
 二条城における取組が「今後の文化財の正しいあり方の指針となった活動」として高く評価され、栄えある賞を頂けることを大変喜ばしく思っています。
 本市の取組にアドバイスを頭戴しているデーピッド•アトキンソン特別顧問をはじめとする「二条城の価値を活かし未来を創造する会」や「京都市元離宮二条城保存整備委貝会」、さらには出改札や案内業務、売店、警備、清掃、庭園管理駐車場など二条城の運営を支える業務に従事するスタッフの皆様寄付をいただいた方、地元の方などすべての方に感謝申し上げたいです。

【今後の活動などについて】
 歴史の舞台となった二条城の本質的価値を維持し.未来へ引き継いでい<ことが我々の使命です。その価値を共有するため.一般公開に加えて、非公開建造物の特別公開や夜間公開.桜まつり.ユニ一クベニューとしてのMICE事業など.国内外の多くの皆様に二条城の価値・魅力を知っていただくよう多彩な活用を進めてまいります。(保存が前提であることは言うまでもありません。)
 昨年度の来城者数は、これまでの取組が結実し過去最高を記録。入城 者数を目標にしているわけではありませんが、引き続き多くの方に二条城の価値を知っていただけるよう取組を充実させてまいります。

【プロデュースとは】
 二条城の有する本質的価値(当時の歴史や文化を知るうえで貴重な文化財)を維持.次世代へ継承すると同時に、国内外の多くの皆様にその価値を知ってもらうこと。さらに.「観光」、「ものづくり」.「景観」など.あらゆる政策と融合させた積極的な活用を進めることで、社会的・経済的価値を生かす。
文化財の活用で得られた収益を保存・修理に回す、すなわち「保存するために活用する」という循環を確立することで、文化庁が全面的移転する京都において、文化と経済の循環の確立に向けたプロデュースを進めていきたいと考えています。


【代表者、登壇者のご紹介など】


門川 大作 氏
京都市長
(代表受賞者)



北村 信幸 氏
京都市文化担当局長
元離宮二条城事務所長



西村 隆 氏
文化観光連携
二条城プロデューサー



デービッド•アトキンソン 氏
二条城特別顧問


大島 祥子 氏
二条城の価値を活かし
未来を創造する会委員


濱崎 加奈子 氏
二条城の価値を活かし
未来を創造する会委員