
2019年度 第7回ベスト・プロデュース賞 受賞者
一般社団法人 日本テレマン協会 |
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【選考理由】![]() |
【プロジェクトの概要】 |
1963 年、当時音楽大学の学生であった延原武春(現音楽監督・CEO)が、作曲家テレマンの作品と音楽に対する理念に感銘を受け創設した18 世紀の音楽を専門とする演奏団体。関西を拠点に50 年以上活動し、これまでに文化庁芸術祭優秀賞やサントリー音楽賞などを受賞。未来の文化の担い手を育てるため、学校などへの出張コンサートにも積極的に取り組んでいます。
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【受賞した感想】 |
当協会の活動内容は、バロック音楽や古典派といった少し地味なものですが、同分野は本格的な演奏を実施可能な団体は我が国でも東京を除けば大阪の当協会のみです。18世紀の演奏環境に近いサロンやレトロ建築といった会場での演奏会や、旅行社との協働による食事とコラボレーションした企画などを多く手掛けてきましたが、そういった面が結果として通常のオーケストラとは違った個性として評価して頂いたということで、大変光栄に思っております。
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【今後の活動などについて】 |
音楽監督 延原武春が創設当時に開始したマンスリーコンサートが今年4月の公演で500回を迎えました。通常のオーケストラの定期公演が500回を超えることは珍しいことではありませんが、当協会の場合、延原武春が全ての公演に出演もしくはプロデュースという形で携わっているという点において稀なケースとなっております。今後は同様の形で現在504回を数えるマンスリーコンサートと定期演奏会(現在263回)、教会音楽シリーズ(現在193回)の総公演数1000回に向けて、内容的にもさらなる充実を目指して活動して参りたいと思います。
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【プロデュースとは】 |
当協会が専門とするバロック音楽や古典派音楽といった18世紀の音楽はマニアックで退屈なものと捉えられることが多い分野ですが、実際は親しみやすく、18世紀当時は生活に密着したものでした。同分野の魅力を最大限引き出せるよう18世紀の演奏環境に近い大阪市中央公会堂や大阪倶楽部といった「レトロ建築」での公演に力を入れつつ、旅行社や美術館などと協働し、通常のクラシック音楽のファン層以外の層にも魅力をアピール出来るような取り組みを行うことが、当協会としてのプロデュースであると考えております。
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【当日登壇者】 |
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![]() テレマン室内オーケストラ 指揮者・音楽監督 延原 武春 氏 |
![]() テレマン室内オーケストラ 首席コンサートマスター 浅井 咲乃 氏 |